2019年7月7日日曜日

どの山にのぼるのか?



(稲盛和さん語録より)
この話を聞いた時は正直ふるえました。
 

 たとえば近所の低い山にハイキングに行くならば、気軽な服装でよいでしょう。
 
しかし高く険しい山に登ろうとするならば厳しいトレーニングが要りますし、十分な装備も必要となってきます。またひとりでは無理で世界最高峰のエベレストを征服しようとするならば高度な登攀技術と豊富な経験を持った人材をはじめ、大勢のパーティが長期間ビバークできるだけの十分な食料、装備など、周到な準備が必要になります。目指す山によって準備が違うのです。

 

 

当クリニックはおかげさまで5周年を迎えました。

 

よいクリニックを作りたい

 

と奮闘しているうちにいつのまにか5年が過ぎてしましました。

 

目標とするクリニックにはまだほど遠く、

山で示せばまだ1合目付近うろうろしているところでしょう。

まだまだです。

 

地域に根差したクリニック

だれもが相談しに行きたくなるようなクリニック

専門知識を十分持ったクリニック

患者さんの本当の利益(当院の利益ではなく)をアドバイスできるクリニック

海外から見学者がくるようなクリニック

私のひとりふたり死んでもびくともしないクリニック

などなど

目指すものはたくさんあり、努力しなければならないことは尽きません。

 

今後も試行錯誤の状態が続きますが、見守っていただけたら嬉しいです。

2019年3月26日火曜日

イチロー選手引退に思う。

321日、マリナーズのイチロー選手引退のニュースは衝撃だった。

尊敬する日本人の一人として多く日本人が名前を挙げる人。

 

東京ドームでの試合が終了し、記者会見は真夜中12時から始められた。

 

思い出に残る日はいつか の質問に

 

「今日の日だろう。」

MVPを取ることや、記録更新などは大したことではない、記録はいつか破られる。今日のスタジアムを見たら死んでもいいと思った。いや死なないですけどね。」

 

終了時間は11時を過ぎて夜12時近かったにもかかわらず、球場内にいた人はほとんどが残り、最後はスタンディングオベーションでイチローを見送ったのだった。それはそれは壮観であった。

 

これまでで誇りに思うことはあるか という質問に

 

「昨年5月から今までは少し誇りに思ってもよい。」との答え。

 

球団会長付き特別補佐 という肩書は、常に一軍に帯同し選手に助言を与えられる役どころであるが、公式試合には出られず、ベンチ入りも許されない。

だが、毎日選手たちとの練習をかかさなかった。

数ある記録更新ではなく、こういう日々に誇りを持つ人なのだ。

 

おそらく引退後も 毎日、淡々と、ルーティーンの練習をこなすであろう。

自らの中にあるゴールを目指して。